第三回 大島映画会(その他、東北でのボランティア活動)

 4月20日(金)の夜から東北へボランティア活動に行ってきました。レンタカーを借りて夜行で運転なので、ちょっときつかったですが、楽しい2日間になりました。2~3か月おきに行っている気仙沼大島での映画会。一緒に映画を観ましょうね、という本当にただそれだけの活動ですが、出来るだけ長く細く関われれば、と思い、こちらも楽しめるプログラムにしました。

 今回の映画は「おもひでぽろぽろ」。社会人になった女性が小学校5年生の思い出を一緒に連れて、田舎で農作業を行う物語です。毎回楽しみに参加してくれる方もいるので、張り切って行きました。

 映画会は今回も仮設住宅に住んでいらっしゃる方を中心に15名ほどの方が来てくださいました。映画はとても楽しかったようですが、こちらの準備不足もあり、映画を見た後の感想を話し合うことがうまくできませんでした。次回からはちゃんと準備しよう!

 

 午後、映画会のチラシを置いてくれたスーパーへお礼に行くと「あんまり、人集まんなかったでしょ」と。どうしてか尋ねると、「今はさ、みんなワカメで忙しいんだ」とのこと。どうやら、この時期は養殖したワカメの旬で、海岸で採ってきたワカメを加工して売りに出すそうです。これは、なんか楽しそうだ。「見てみたい!」と懇願すると、知り合いの人に電話をしてくれ、ワカメの作業をしている作業場に連れて行ってくれました(ご迷惑をおかけしました)。

 作業場にはベテランワカメ嬢が4人。「こんにちわ~」というと「どうぞどうぞ、あがって~」ととってもウェルカムで嬉しくなってしまいました。

 机の上にはワカメがこんもり。茹でて塩漬けしたワカメの芯とひらひらした部分(葉?)を切り離す作業をしている、とのことでした。さっそく、混じって手伝わせていただきました。今の時期はワカメ、そのあとは、牡蠣の養殖、などと時期によって作業する内容も変わっていくそうです。お茶とお菓子まですっかりごちそうになり、帰りのフェリーを一本遅らせるほど、とっても楽しく作業をさせて頂きました。

 来年もワカメのお手伝いをしに来たいなあ。

 

 夜は現地に常駐しているボランティア仲間と夕飯を食べるということで、待ち合わせをしていると、とある仮設住宅の自治会の会長さんも一緒に行くことに。大船渡のおいしい回転ずしに連れて行ってもらい、漁業のあれこれ、津波のあれこれ、について色々と教えて頂きました。とってもハンサムでかっこいい自治会長さんでした。しかも、ごちそうになってしまい、現地に迷惑をかけてばっかり。。

 翌日は、牡蠣の養殖のための筏(いかだ)づくりを行いました。杉の木を組み合わせ、ボルトを打って作ります。流れはこうです。杉と杉を組む、仮固定する、重なっているところに穴をあける、穴にボルトをさす、ボルトを六角のナットで固定する。というやり方。

 お手伝いをさせて頂く漁師さんに挨拶し、作業を始めると、続々とあとから漁師さんがやってくる。「流石にいろんな装備をしてるなあ。ジーパンにTシャツの自分たちとはわけがちがうなあ」と見ていると、「どちらからですか?」「東京からです」「そうですか、私は神奈川なんですよ、近いですね。」???。え?あれ、どうやら、この人たち漁師さんじゃなくてボランティアだそうな。作業に慣れ過ぎていて分かりませんでした。もう何度もここにボランティアに来ているそうです。作業は結構、力作業。ナットを締めるのも全身全霊、力を込めます。

 筏は、だいたい慣れている人が5人がかりでも1日でできる筏の数は3~4個くらい。まだまだ数百個の筏が必要だそうです。

 夜、レンタカーを10時までに返さなければいけないため、活動は午前中で終了し、現場を後にしました。帰りは、陸前高田市の災害ボランティアセンターによって、挨拶をした後、一関経由で帰りました。

 今回はたくさんの新しい出会いがありました。このつながりを今後も継続していけたらと思います。

Twitter