町田市の特養で町内会と合同のBCP訓練

 1月22日(日)町田市の特養で災害時の訓練が行われました。この訓練、施設で作成したBCP(事業継続計画)を使ったもので、おそらく都内で初めての試みとなりました。また、近隣の自治会から要救助者が車いすを使って避難するという実際的な訓練となりました。他の施設からも70人以上の見学者が訪れました。

 訓練では、施設長が不在の中、地震が発生。BCPに沿ってすぐに施設長に代わって代理の責任者が置かれ、指示に従って施設の被害状況の確認、入居者の安否確認が行われ、災害対策本部のホワイトボードに必要事項がまとめられていきました。30分後、施設長が到着し代わって指揮をとりましたところ、足を負傷し動けなくなった地域の住民が車いすで避難してきました。想定は日曜のため、デイサービスのスペースを避難場所として使用しました。

 その後、施設の駐車場スペースを使って自治会が炊き出しを実施。用意した中に「おたま」がなく、施設のおたまを借りるなど柔軟な対応が見られました。

 災害時、地域の高齢者が避難する場所はどこでしょうか。一時避難所にまず避難して、そこで必要な人は二次避難所としての福祉避難所に搬送…というのが一般的ですが、目の前にある福祉施設を通り越して、避難環境の良くない体育館等に行くのでしょうか。改めて考える必要があるように思います。

 地域と福祉施設の連携、地域防災計画の問題、課題はたくさんですが、高齢者の安全・安心なまちづくりのために、この特養のように一歩ずつ進んで行くことが必要です。

 

 

 

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